先日外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案が8日午前4時過ぎに、参院本会議にて賛成多数で可決、成立してしまった。
この法案が通ったことで政府の試算では、2019年度以降の5年間で介護や建設などの特定技能1号とされる14業種の分野で最大34万5千人以上の外国人労働者の受け入れが見込まれているという。
外国人労働者が多く入ってきて低い給与で雇われれば企業経営者や経団連はまさに望んだとおりの展開なのだろうが、そうなると日本人の雇用機会は奪われ、同業種分野の既存の日本人労働者の賃金が低いままになってしまう可能性もある。
さらには外国人の社会保障費の増大も懸念されるし、文化や宗教の違いによる摩擦、治安の問題等で、日本国民の不利益となる事象が発生する可能性もある。
さて、この入管難民法の改正案の投票の際に、自由党の参院議員・山本太郎氏が「(法案に)賛成する者は、2度と『保守』と名乗るな!。保守と名乗るな、『保身』だ!」と叫んだことが、TwitterなどのSNSやネット上のニュースで話題になったようだ(下動画)。
https://twitter.com/CybershotTad/status/1071597724087148544
山本議員は憤って「(賛成する議員は)官邸の下請け、経団連の下請けだ。この国に生きる人を、低賃金競争に巻き込むのか。恥を知れ」とも述べているが、全くその通りと言うしかない。
普段山本議員批判で溢れかえるヤフコメなどにも、この山本氏の発言に賛同する意見が多かったが、本当にこの人は国民の利益、国の未来ことを考えて、自分の言葉で聴衆に語りかけ、フットワーク軽く行動できる今の日本に稀有な国会議員であり、私が思うところの真の保守政治家の一人だと勝手に思っている。
『たけしの元気が出るテレビ』でダンス甲子園に出てた頃から見ているが、まさかあのメロリンQがこんな本物の憂国の士になるとは思わなかった。人は変わるものだ。
片や実際には国益(国民の利益)を損なうということが分かっていても、売国に熱心な安倍政権や自公の国会議員には山本氏が言うように「保身」の政治家ばかりのようである。
個別にはこの法案に「反対」を表明していても「党議拘束」や次回の選挙で支援を受けるために賛成してしまう。
下の自民党・青山繁晴議員などはまさにそのいい例だ。
https://twitter.com/Mac20783017/status/1071279981609664513
まさに国民の利益<保身であり、自分の信念や考えを実行に移せないのなら、国会議員などやらずに評論家のままでいれば良いのにと思ってしまう。
党議拘束については議会での議論の形骸化をもたらすということで以前から批判も多い。
しかしながら党議拘束に造反した議員が大量に出た例も過去にはあるし、少なくとも国民の利益に重大な影響を与える本法案のような重要な法案については、党議拘束を外したり、緩めたりすべきではないかと思うし、議員自身も国民の利益(=国益)のために自分の信念を貫いてこそ、本物の保守だと言えよう。
「保身」ではなくみずからが「保守」であることを示すためにも、自民党の国会議員の皆さんにはそろそろ党議拘束にこだわらず、自分の信念で真の国益のために動いて欲しいものだ。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%9A%E8%AD%B0%E6%8B%98%E6%9D%9F