生来のずぼらな性格もあり、ブログの更新を1年以上やってなかったが、また書き始めることにした。
ただブログは止めていたものの、Twitterのツイートやリツイートは頻繁に繰り返していたわけで、それもほぼ政権批判に関わるものばかり(笑)。
言いたいことは色々あるわけだから、やっぱりこれからもブログ記事を書いていこうと思う。
直近では東京都知事選。
地方の人間なので投票はできなかったが、陰ながら山本太郎を応援していた。
しかし結果は周知の通り大敗。
各種世論調査やれいわのリサーチでも小池百合子が圧勝ということだったので、ある程度覚悟はしていたが、百合子票は太郎票の約6倍の361万票。
正直ここでまで差が開くとは思わなかった。
そしてここまで差が開いた一因を探すとすれば、やはり投票率だろうか。
投票日にはこんなツイートも流れて期待したのだが、期待した自分がバカだった。。。
超壮絶人気サークル「東京都知事選挙」は、午前中から長蛇の列が無くならない程の大盛況となっております。 (@ 梅田小学校 in 大田区, 日本) https://t.co/0uVd8FyzP7 pic.twitter.com/ksMQGODWaF
— 抹茶_R6@提督 (@machal_R6) July 5, 2020
東京都知事選挙
感染予防の関係かもしれないけど、
投票者が行列。若者が目立つ。
とても良い傾向。 pic.twitter.com/HeDDBO3M2a— 29 (@bHuFWFYZtcob3M4) July 5, 2020
単に感染予防のための入場制限で起こった現象ということだったのか、結局投票率は前回(2016年)より4.73ポイント下回る55%。
何でも百合子票は相対票(得票数÷投票数)としては6割の得票だが、絶対票(得票数÷有権者数)としては約3割なのだとか。→https://news.yahoo.co.jp/articles/c7239d99a2e2853b83621e0bd2157abe004cb8bc
毎度支持政党や立候補者が負けるたびに思うのは、投票率が上がってればなあということなのだが、今回も同じだった。
今回はコロナ禍での選挙とは言え、そのコロナに起因した経済的困窮者は少なくなかったはずだ。
にも拘わらず、この低投票率は残念としか言いようがない。
投票率が50%を切った前回の参院選でも思ったが、どうやったら投票率は上がるのか?
一番効果があるのはテレビや新聞などのメディアの報道が各候補者の政策を伝え、彼らが当選することで有権者の暮らしがどう変わるかを伝えること、候補者による討論会なんかも効果があるだろう。
しかし今回の選挙では候補者の討論もテレビで放送されなかったし、不自然なくらいにメディアは都知事選を伝えなかった。
やはり放映権などのオリンピック利権がメディア各社やスポンサー、電通等にあるため、太郎や宇都宮けんじ氏の主張するオリンピック中止の世論を盛り上げたくなかったのだろうか。
テレビや新聞が黙殺するとすれば、他には意識の高い人たちが選挙の意義をSNSでアピールしたりするしかないのだろうが、そもそもTwitterやフェイスブックの政治アカを見る人などそう多くもないだろうし、有名人が呼びかけを行う以外(今回は選挙に行こうと呼びかけた有名人も多かったが)だとそれも難しいのかもしれない。
では投票率を上げるためには他にどんな方策があるのか?
ツイートを見ていたら以下のようなものがあった。
最近は都知事選が話題になったけど、ドイツの航空会社が実施した投票率をあげるアイデアが単純明快で膝を打った。通常はアクセスできないエルプフィルハーモニーのコンサートホールの舞台やサッカークラブのボルシア・ドルトムントの更衣室などに投票所を設置した結果、投票率が13%アップした。 pic.twitter.com/RyEzbreTiA
— 森下夏樹|Copywriter (@natsukilog) July 8, 2020
#投票済証、もらったよね!
[#センキョ割@#都知事選] おまたせ!葛飾エリア68店舗はこちら。マップから場所と特典が検索できるよ! #選挙割 https://t.co/7vcLo2cvbZ pic.twitter.com/UkoZo6auVD— センキョ割です。☆投票率UPと街の元気UP (@senkyowari_k) July 6, 2020
なるほど、最初のドイツの例はいいアイデアかもしれない。
これだと選挙に行く人も増えるだろう。
ただお堅い日本の政府や自治体の役所は動くだろうか?
また二つの目の選挙割の実施というのも最近の流行りでいいのではないかと思うが、これ以外にもポイント、商品券なんかが貰えればさらに投票率は上がるだろう。
が、以上のようなアイデアの場合は、各候補者の政策を知らずに投票だけ行く人が増える危険性はある。
果たしてそれでいいのか?
オーストラリア人の友達に都知事選の投票率が55%だったと話した。オーストラリアでは投票しないと5000円の罰金らしい。投票に行かないのも、投票に行かないと罰せられるのも、民主主義。トランプを選ぶのも民主主義。むずかしいよね。
— 笛美 (@fuemiad) July 6, 2020
これは厳し過ぎるように思うし、体調悪い人とかの問題はどうするのだろう?
罰則というのもありかもしれないが、これも個人的には慎重派だ。
これも政策も候補者も知らない、ただ金を払いたくないという理由で行く人が出てきそうだ。
もう一つ聞かせて。
いつも選挙の投票に行かない人に聞きます。以下、どうですか?
— 前澤友作【お金配りおじさん】 (@yousuck2020) July 5, 2020
ネット投票も一定の効果はありそうだ。
選挙にかかるコストも今より大幅に下がるだろう。
しかし後ろに組織票を監視する人間なんかが立っているところで投票させられたら、個人の自由意思による投票の意味がないな・・・。
そもそも個人情報の漏洩が頻繁に起こっているこの国で、ネット投票の場合の匿名性は守られるのか?
こう見てくるとどれも一長一短あるように思うが、根本の問題はやはりメディアの報道なのではないかと私は思う。
特にテレビはまだまだ情報源にしている人も多いわけで、そこがきちんとした報道をしなければ選挙への有権者の関心は高まらないだろう。
それにどんなに各政党、候補者が素晴らしい政策を掲げたところで、組織票が強く、投票率が上がったら困る政党が政権を握っている限りは、またその政党が直接テレビ局に圧力をかけたり広告代理店をフル活用している状況では、そうした情報はなかなか視聴者には伝わらない。
そう考えると絶望的な気持ちにもなるわけだが、他方で人々が困窮し出すと、自ずと政治にも関心が向かい始めるのではないだろうか。
その上で上記で見たようなアイデアが少しづつ導入されれば、政治への関心の高まりと相俟って投票に行く人も着実に増えていくのではないだろうか。
とりあえず上記のようなアイデアによる選挙(投票)改革を期待しつつ、私も自分にできることをやって、投票率アップに微力ながら貢献していこうと思う。