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科学が社会をゼロから発展させるプロセスをアニメで見せてくれる新しさ!Dr.STONE(ドクターストーン)が面白い!

うちは家族でよくアニメを観るのだが、これまで観た中で家族全員が一番はまったアニメがこのDr.STONE(ドクターストーン)。

アニメの方はHuluやPrimeVideoで観れるのだが、原作は週刊少年ジャンプに2017年から連載中の人気漫画だ。

週刊少年ジャンプはそれこそ小学3年生ぐらいから、もう40年近く連載中の漫画を読んだりアニメ化された作品を観ているわけだが、このアニメはおそらくこれまで連載されたジャンプ作品とは全く別物だ。

ジャンプと言えば、ドラゴンボールやワンピース、ナルト、北斗の拳、ジョジョの奇妙な冒険など、特殊な能力を持った主人公が、そんな能力が当たり前のこれまた特殊な世界(架空世界や近未来)を舞台に、敵と戦いながら世界の謎を解き明かしつつ、成長を遂げていくというのが王道だろう。

Dr.STONEの主人公も16歳の少年、石神千空が主人公で、人類のほとんどが謎の緑色の光線を浴びて石化してしまった3700年後の世界を舞台に活躍する話だ。

しかしながら、特殊な能力を武器に強大な敵と戦ったり、仲間たちと世界の謎を解き明かしていくという点で王道なのは確かなのだが、その少年の武器が超能力や超人的な戦闘能力などではなく、なんと科学知識なのだ。

そしてこのアニメの最も面白い点は、この特殊能力=科学知識で敵と戦う(そういう展開もあるが)というところではない。

人類の大半は石になってしまったまま3700年も時が流れてしまっているので近代文明は滅びてしまっているわけだが、石化が解けて蘇った千空とその千空によって石化を解かれた高校の同級生の大木大樹や小川杠(ゆずりは)、そしてある理由で石化されずに縄文時代のような生活のまま生き延びている石神村の人々と協力しながら、この滅びた近代文明を作り上げていこうとするところが、このアニメの最も面白いところであり、これまでにない魅力をもったところだ。

しかも小さい時から月と自分との距離がなぜ近づかないのかを疑問に思ったり、科学実験に明け暮れているような科学オタクの千空少年ただ一人の深い科学知識が、原始的な村に新しい食生活(ラーメン)や、電気、水力発電、抗生物質、果ては通信機器まで短期間でもたらすことになり、村人の生活を一変させていくわけだが、そのプロセスが周囲にある植物や鉱物などの材料を使って一から作り上げるという非常に具体的かつ、大人でも勉強になるようなもので(千空を通して化学用語がばんばん出てくる・・・)、改めて現代人と科学の結びつきや、近代文明が化学や物理学の基礎の上に建てられていることを再確認させてくれるのだから素晴らしい。

そんな千空の前にも獅子王司というライオンをも素手で倒す最強の敵が出てくるのだが、全ての人間が何らかの固有の役割を持っているのだから全員を蘇らせるべきだと考える千空と、年上の大人たちを抹殺して若者だけを蘇らせて新しい世界を築くべきだと考える司とのコントラストは、昨今の生産性と優性思想をめぐる議論を彷彿とさせ興味深い。

こう書いていくと学習漫画のようなやや堅苦しい要素もあるわけだが、それを感じさせないギャグ要素もふんだんにあり、小学生の我が家の子どもたちも馬鹿受けではまりまくりだった。

コロナ対策に科学知識よりも空気や利権を優先させる日本の政治家たちを見るにつけ、こんな科学漫画がもっと早く誕生していれば日本人の平均的科学リテラシーも高まって、もう少し合理的な政治判断がなされる世の中になったかもと思うわけだが、そこはこのアニメや漫画に接して育つ未来のこどもたちに期待しよう。

まだアニメの第一シーズンだけしか観てないが、今後の展開も楽しみな作品だ。

 

 

 

 

 

 

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