メディア・報道

日本人は海外と独立系のメディアを情報源にしよう!

自民党の次期総裁はもう菅氏で決まったようなものだが、菅氏と言えば、安倍政権下で政権を批判した者を潰し、逆に政府寄りの者が窮地になった時には手を回して助け、自分に厳しい質問を浴びせる記者の質問には「問題ない」「批判は当たらない」などと返し、まともに答えなかったという印象しかない。

 

 

それなのに日本のマスコミ、特にテレビのワイドショーや報道番組は菅氏について「苦労話」の美談や、「スイーツ好き」「令和おじさん」など、くだらないどうでもいい話題ばかりを流しまくった。

また安倍首相が辞任を表明した時にも「病気で辞めるけどよく頑張った」というイメージを振り撒き、30%台まで低下していた国民の支持率はあっという間に跳ね上がって毎日新聞は16ポイント増の50%、JNNではなんと27ポイント増の62.4%となった。

 

もうずっとこの国のメディアがまともに機能していないというのはいたるところで言われていることだが、とにかくテレビメはNHKも民法も忖度報道ばかり、新聞も産経や読売など広報誌のような新聞もあるし、ネットやSNSはJ-NSCなどの応援部隊が多数入り込み、権力に対する国民の認識が歪められるようなメディア環境になっている。

はっきり言って権力に都合の悪いことを報道しない国で民主主義をやるのは危険極まりないことだ。

何故なら時の政権が裏で何をしようと、国民の多くは政権のいい(と報道される)ところしか知ることができないし、そうなったら為政者が税金を流用しようが、レントシーカーに便宜を図ろうが、検察に干渉しようが、批判者を様々な手段で潰しにかかろうが、一向に知る由もないからだ。

単に「安倍さんは病気なのに長いこと頑張ってる」「菅さんは実務能力が高そうで実直そうだ」という表層で語られるイメージだけで政権を見て判断する。

つまりそんな忖度メディアばかりだと、民主主義はあっという間に全体主義に堕してしまい、独裁政権はずっと継続することになる。

この7年8ヶ月以上で日本が陥ってきたのはまさにそういう状況だ。

確かに一時的にはテレビも新聞もモリカケサクラを始め疑惑を報道していた。

しかし今ではそんな疑惑は存在しないかのように静かだし、菅氏が安倍政権下でやってきたレイプ犯逮捕への警察への圧力や、テレビ局への干渉、記者への質問への傲慢な対応などは全くといっていいぐらい報じられていない。

本当ならメディアへの批判が高まって、各メディアが内部から変わってほしいものだが、そんな期待はできないだろう。

なんせスポンサー、広告代理店、そして政権にがっちりと首根っこを押さえられているのが日本のメディアなのだから。

だからこそ私はそうした圧力や干渉に左右されず、日本の政権への忖度に左右されない海外メディアや独立系メディアをお勧めしたい。

評価基準はこれ。

例えば海外メディアであればBBCCNNなんかは日本でもhuluなんかに加入したら日本語訳のニュースをリアルタイムで見ることができる。

海外メディアには日本記者クラブのような日本のジャーナリズムを歪めている制度もないし、相手がアメリカやヨーロッパのメディアの記者なら相手が政権トップだろうと、ずけずけと相手が嫌がるような質問を突き付ける。

これはBBCの記者VSトランプだが、トランプの威圧的な応対にも記者はひるまないし聞きたいことをズバズバ質問する。

海外メディアもどこどこに資本を握られているなどという話も聞くが、少なくとも政治権力に対して忖度などしているように見えない。

また日本でも独立系メディアならliteraIWJのようなメディアもあるし、個人のブログにも政権に批判的ないいものはある(個人ブログには政府広報のまとめサイトも多いので注意)。

勿論大手メディアでも一貫して安倍政権に一切忖度しないも週刊現代(講談社)のような雑誌もあるし、スクープ連発文春砲の週刊文春もいい。

朝日毎日なども基本政権に批判的なメディアだが、広告費に頼っている間は電通批判や原発批判には限界もあるだろう。

また共産党の機関紙の赤旗はスクープを連発し、「桜を見る会」に安倍晋三首相の地元後援会員が多数招待されたことをスクープしてJCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞を受賞するなど大活躍なので、少なくも同党が政権に付いていない間は信頼に足るメディアだろう。

実は私は学生時代に産経新聞を取っていたことがある。

そのころは今のような政権べったりの広報誌ではなく、少なくとも拉致問題の報道では他のメディアを数歩リードしていた新聞だったと認識している。

もし産経や読売、その他忖度テレビにお勤めの記者や幹部の皆様は、ジャーナリストとしての矜持が1ミリでも残っているのなら、今後社内改革で権力に忖度しない、独自取材に基づく記事を量産されるようなメディアに生まれ変わるよう努力して欲しい。

しかし「批判は当たらない」、「今のままで問題ない」と思うのなら、とっとと廃業した方がいい。

 

 

 

 

 

 

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