感染者数が酷いことになってきた。
東京だけで3000人近い新規感染者数で、全国では7500人越え(7月27日付)。
引用:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/
とりわけ東京都の感染者数の増え方がやばい。
これに対応する検査数と言っていいかどうかわからないが、26日の検査数は下の14890件。
引用画像:https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
単純に2848÷14890で計算すると陽性率は19.1%、7日間移動平均をもとに算出した都の発表の陽性率でも15.7%となっている(7月26日)。
新規コロナが流行し始めて1年半以上が経過してまだ陽性率10%を超えてしまう検査数しかやっていないことも驚愕だが、相変わらず日によって検査数がばらばらの状況を放置している(土日の検査数が少なすぎ!)のもおかしい。
この検査数の少なさと陽性率の多さだけ見ても、東京都の小池百合子都知事はやってる感と要請だけで本気で新型コロナを収束させる気がないということが丸わかりで、東京から多くの人が地方に移動することを考えると、この人の日本におけるコロナ蔓延の責任はあまりにも大き過ぎる。
しかしその小池都知事以上にお粗末かつ無責任なのが、オリンピックを中止する選択肢はあるのかを聞かれ、この期に及んでも平気で「人流も減っていますし、そこはありません。」などと言えてしまう菅首相だ。
“国民がどうなろうと関係ない”と⁉︎
国民を守るため、あらゆる選択肢をもつのがリーダーの責任のはず。
感染拡大の勢いは専門家の予想を超え、病床のひっ迫が進行。通常診療にも影響が出ています。医療崩壊が起きてからでは遅いのです。#五輪は中止しコロナ対策に全力を https://t.co/XyFCVpp4GO
— 谷川智行 医師・日本共産党東京都委員会新型コロナウイルス対策本部長 (@ttanigawa3) July 27, 2021
いや中止を選択肢に加えるべきだし、今すぐ検討しろよ!
そもそも変異株によるコロナ蔓延リスクが事前に専門家によって指摘されていたわけで、当然オリンピックは中止すべきだった。
観客ゼロとか言ったって開幕式やブルーインパルス目当てに早速人も集まってしまったし、オリンピックで金メダル連発で“凄いぞイケイケ日本人!”とメディアが煽ったら、そりゃお祭りムード、祝賀ムードで街に出る人も増えるだろう。
https://twitter.com/116_kkk/status/1418466196001722369?s=20
五輪開幕式の日、国立競技場周辺は「密」でした。なかには、マスクをあごにかけ、口も鼻も出してブルーインパルスを撮影している人もいました。
この様子を肯定的に報じられているのを見れば、「不要不急の外出」や「密」が各所で行われるのは必然です。五輪が感染拡大を触発しています。 pic.twitter.com/Oo2I7B7FYE— 大野たかし (@koredeiinoka) July 24, 2021
だから根本はオリンピック中止をIOCに求めなかった政府が悪いし、勿論IOC自身、東京都、そして電通やパソナ他利権集団も悪いに決まっている。
今回のオリンピックでは海外から選手、役員、報道関係者など合わせて最大で9万人が来日すると見られているが、菅首相が「動線は完全に分かれている」と言っていた「バブル方式」も空港での動線も出鱈目、来日した外国人は平然と街に出たりして完全に破綻してしまっている。
#五輪やめて命をまもれ
『バブル方式』は、海外からの選手や大会関係者を一般市民と接触させないというもの。菅首相も「選手、関係者は一般国民と交わらない」と強調してきた。しかし、このバブルは選手団入国時の羽田空港で事実上、崩壊している。 https://t.co/VcCViMzGlx— ケイ (@ESmdcre) July 27, 2021
>横浜中華街
> オリンピック会場(横浜スタジアム)が近いもので、その関係者が非常に多くなっている
> オリンピック関係者とみられる外国人が、マスクを着けずに街を歩いているとの声えっ?バブル方式って、ホテルと競技場以外一切出入り禁止じゃなかったの?https://t.co/vMhE6eALM3
— ワコ歯科・矯正歯科クリニック 長崎祥吾 (@nodril_dentist) July 22, 2021
「バブルが機能していない。言っていることと異なっているのでは?」
五輪で来日した関係者らを外部と接触させないバブル方式。菅総理は「動線は完全にわかれている」としていましたがー。菅総理が記者に言った「ルール」とは、質問の度に所属と名前を言わないといけないというものです。 #Tokyo2020 pic.twitter.com/Z32NQnPagi
— Choose Life Project (@ChooselifePj) July 22, 2021
これまでの例だと外国人の入国者が増えた昨年12月と今年4月の一か月後に国内の死者も増加しており、今後感染者も増え、8月以降死者数が増加していくのは間違いないだろう。
新型コロナウイルス感染症による死者数と、外国人の入国者数を比べると、何らかの相関があるように見える。わが国で入国制限を厳しくした昨年4月以降、外国人の入国者が最も多かったのは12月の4万8000人。次いでこの4月の4万5000人だった。死者数はこれら2つのピークに1カ月遅れて急増した。新型コロナウイルス感染症による国内の死者数は、実はこの5月が最も多く、2818人にのぼった。そこへオリンピックだ。海外から選手、役員、報道関係者など合わせて最大で9万人が来日するとみられる。つまり、外国人入国者は、12月と4月のピークのさらに倍の人数の入国が、7月から8月の入国者数に「加算」されるわけだ。現在日本は、159の国と地域からの上陸を拒否している状態。出場選手や関係者はあくまでも例外とされているが、基本は上陸拒否なのだ。
引用:https://www.bcnretail.com/market/detail/20210721_235683.html
それに救急搬送も受け入れられるキャパが減少しており、既に「救急搬送困難事案」も出始めている。
コロナ患者だけではなく、重篤な他の病気の患者や大怪我をした人たちが救急医療を受けられずに命を落とすなどという事例も今後増えるだろう。
総務省消防庁は27日、患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、19~25日の1週間に全国52の消防で2202件あったと発表した。前週より43%多く、3週連続の増加。このうち37度以上の発熱や呼吸困難などの症状があり、新型コロナウイルス感染が疑われる事案は698件で、前週の1.6倍と大幅に増えた。
東京、大阪、横浜、札幌などの地域が目立って増加しており、新型コロナの感染再拡大による病床逼迫などの影響とみられる。1週間の件数が2千件を超えるのは今年5月3~9日以来。
地域別では、東京消防庁が1121件と最多で、前週から34%増だった。
引用:https://nordot.app/792719111059390464
単なる馬鹿か動員されたからかは知らないが、いくらネトウヨが“オリンピックのせいだけではない、政府のせいでもない、出歩く奴らが悪い”と主張したところで、人流が増えるような状況を作り出している最大の要因はオリンピックであり、こんな状況が増えることが事前に分かっていながら開催を容認し、中止を検討しない政府や東京都に責任があるのは明白だ。
始まったばかりの東京オリンピックだが、コロナ蔓延という点だけから見ても、いくら日本人選手が金メダルを取ろうと、もうこれだけオーバーシュートの兆候が出始めているというだけでも今の段階で既にオリンピック開催は明らかに失敗だし、今からでも即刻中止すべきなのだ。
しかし菅首相も小池都知事もどんなに感染が蔓延して重症者と死者が増えても責任は取らないし、誤魔化し続けるだろう。
メディアも“感動をありがとう”と言い続けるだろうが、選手の活躍で“感動”があろうとなかろうと、我々は東京から日本全国に地獄絵図が拡大していきつつある事態を警戒しないといけないし、このような状況を許している日本の為政者どもを批判し続け、次の選挙で一掃できるようにしないといけない。