安倍元首相の銃撃事件からの展開が凄いことになってきている。
犯人の山上容疑者の供述から犯行の動機が旧統一教会(世界基督教統一神霊協会、現・世界平和統一家庭連合、以下統一教会と表記)への怨恨であることが分かり、改めて統一教会に注目が集まり、さらに故安倍氏ら自民党の議員との関係が取りざたされる事態となってきたからだ。
▼山上容疑者の「本来の敵」は家庭と自分の人生を破壊した統一教会だったのです。安倍晋三元総理は「現実世界で最も影響力のある統一教会シンパ」。祖父の岸信介元総理にまで歴史を遡って統一教会との関係を調べていた。 https://t.co/KfYySdwNQf
— 有田芳生 (@aritayoshifu) July 17, 2022
統一教会と言えば私の世代で思い出されるのは、女優の桜田淳子や新体操の山崎浩子らの合同結婚式や、高額な壷の販売など霊感商法、さらには作家の飯干晃一が娘で女優の飯星景子を同団体から脱会させたことなどで、私に限らず多くの人がこの宗教と信者やその家族との間で起こっている異常な事態を報道で知って、とにかく統一教会と言えばやばいカルト宗教団体という認識でしかなかったと思う。
それから大学に入学したばかりのころ、「原理研究会」や「CARP」を名乗る人に誘われてもついて行っては駄目だと言われ、勿論ついていくことはなかったが、大学キャンパス内でそういう類の連中に声をかけられてうざいと感じだことが一度ならずあったのを覚えている。
その後も時折統一教会のやばさは報道されていたわけだが、不思議だったのは、どうしてそんなカルト宗教が日本で未だに存続し、多額の財産を奪われ、家庭を破壊されて苦しめられる犠牲者が後を絶たないにも関わらず、野放し状態になっているのだろうかということだった。
しかし今回政治家、とりわけ自民党政治家とのつながりについてSNSや雑誌報道を中心に出回っている情報に触れて、ああそういうことだったのかと納得した人も少なくないのではなかろうか。
それにしてもまさかここまで日本の政界がこのカルト宗教に浸食され、支配されているとは(メディアと統一教会との結びつきも非常に気になる部分であるが、これはまた別記事で考えてみたい)・・・。
まず安倍氏に関しては機関誌の「世界日報」の表紙を何度も飾り、イベントにビデオメッセージを寄せ、祖父の岸信介のころからの付き合いだったということで、犯人の山上容疑者が思い込みでやったというのではなく、完全に統一の広告塔であり、割とディープなつながりがあったであろうことは誰にでもわかる明白なファクトだ。
世界日報と世界思想は、統一教会の機関紙です。日本の政治家の中で最も多く、統一教会の機関紙の表紙を飾る安倍元総理。彼は統一教会の最大の顔であった。ちなみに日本における憲法改正の最大勢力は、日本会議ではありません。統一教会こそが改憲の最大勢力です。#安倍晋三の国葬に反対します pic.twitter.com/Um0yh8TUlJ
— 沢村直樹「民主主義を取り戻す会」(仮) (@iminnhantai) July 16, 2022
#統一教会と自民党
彼は
カルト教団が
まともな団体で
あるかのような
元首相としての
お墨付きを与え
霊感商法の
被害拡大を
助長した
安倍の秘書は統一教会から支援受け立候補
国家公安委員長まで統一教会に汚染
日本をこんな国にした男を国葬? 冗談ではない pic.twitter.com/CFUzA2K8Ro— 小畑幸三郎 (@batayanF3) July 16, 2022
これは有名な写真です。
1973年に、岸信介が統一協会本部の文鮮明を訪問した写真だそうです。
書かれているとおりの関係です。
(・ω・)
16/ pic.twitter.com/50erjZnurt— fruitfulなブースカちゃん (@Booskachan_Ver2) July 10, 2022
だから安倍元首相の不幸な最後には同情こそするものの、そんなカルトにお墨付きを与えて被害者を増やした可能性を考慮しただけでも、そんな人物を国民の税金を使って国葬にするというのは絶対に許されないことだろう。
そして安倍元首相だけではなく、自民を中心に、維新や立憲、国民も含め、関りのある議員が多く存在し、統一関連イベントに顔を出したり、これまで様々な便宜を図ってきた疑いが噴出し始めている。
【お詫び】 #安倍晋三 氏の事件と #統一教会 との関係で、この表がだいぶ広範囲に出回ってしまっていますが、チェック作業を進めたところミスがありました。自民党所属議員の数が少なく計上されていました。自民党の皆様には、大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。修正版はこちらです。 https://t.co/WHnK30m6Go pic.twitter.com/450nEwiyRq
— 藤倉善郎@やや日刊カルト新聞 (@SuspendedNyorai) July 15, 2022
『自民党政権と統一教会』第3回「2015年、統一教会は『世界平和統一家庭連合』に改名。被害者が多いことから文化庁は改名を許可しなかったが、文科省の下村博文大臣が認めさせた。下村は同教団の『世界日報』や雑誌で何度もインタビューされ表紙にもなっていた」https://t.co/rSWKaby1ET
— 町山智浩 (@TomoMachi) July 13, 2022
今回当選した自民・井上氏は選挙中に旧統一協会の集会に参加。
「同性婚には反対ということを、信念を持って言い続ける」「しっかりと皆さんの考えを堂々と言う」
井上氏は比例候補。統一協会における霊感商法や多額の献金による被害について、自民党としての態度が問われる。https://t.co/wsmXs7Ruu7— 山添 拓 (@pioneertaku84) July 17, 2022
統一教会関連団体による活動「ピースロード」に、自民党議員が関与しまくってて衝撃!!
2021年に香川で行われたピースロードの式典では、自民党の平井卓也・デジタル大臣(当時)がなんと『主催者挨拶』で登壇。さらに磯﨑仁彦・官房副長官や三宅伸吾・外務大臣政務官も来賓挨拶!!これは・・・!? pic.twitter.com/bGIL9oYovj— HOM55 (@HON5437) July 19, 2022
日刊ゲンダイが18日、鈴木エイト氏の調査に基づく、教団と関係のある国会議員リストを報じたところ大きな話題に。100人超のリストから今回は、過去に教団側とカネのやりとりがあった議員をピックアップしました。双方のカネのやりとりには、どんな意図が? https://t.co/xaVFi8Ac4s #統一教会と自民党
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) July 19, 2022
統一教会側は選挙応援に信者を動員したり、無償で秘書を提供したり、恐らくは信者から吸い上げた莫大な金を政治家にも流しているはずだ(上のツイートにある政治家への寄付金は小額のようだが)。
そういう見返りがない限り、それまで申請すら受け付けなかった教団の名称変更を下村博文元文科大臣が圧力をかけて認可させた疑惑や、平井卓也議員が教会関連イベント「ピースロード」を「主催」したりしたことの説明がつかない。
そして最も怖いのは、その統一側の票と金の見返りに、与党政治家がこのカルト教団の教義や価値観を政策にまで落とし込んで、日本全体をカルト化してしまうのではないかという点だ。
しかし既にSNSや一部報道では、安倍元首相の秘書でもあった井上義行議員をはじめ、自民党の多くの議員が主張している同性婚反対という主張が統一側の教義と共通していたり、「こども庁」が「こども家庭庁」へと名称変更された背景に統一教会側の要求があったこと、そして自民党の憲法草案と教義との共通性などが指摘され始めている。
同性愛者への差別的な言動を繰り返してて、安倍元首相の秘書官を務めていた井上義行だけど、この人は統一教会の信者なんだよね。そもそも…
・同性婚反対
・集団的自衛権の行使容認
・選択的夫婦別姓反対
・ジェンダーフリー反対
・憲法改正↑これらの自民党の方針は全て統一教会の主張です。
— 大神 (@ppsh41_1945) July 12, 2022
安倍晋三氏を筆頭に、自民党の政治家たちは選択式夫婦別姓や同性婚を否定する根拠として「家族制度が破壊される」と言ってきた。だが、安倍氏と自民党がベッタリ繋がってきた統一教会こそ、日本の家族を破壊した最大勢力じゃないのか。一体どれだけの日本の家族が統一教会に壊され、財産を奪われたか。 pic.twitter.com/owXxSQGio6
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) July 15, 2022
菅元首相が作った「こども庁」を岸田首相が「こども家庭庁」に変えた経緯に、統一教会の支援団体が関与してたことを自白してますね。
>心有る議員・有識者の尽力によって、子ども政策を一元化するために新しく作る組織の名称が「こども庁」から「こども家庭庁」になりました。https://t.co/1ARfN1M3F0 https://t.co/Hp7jusVnEO— ひろゆき (@hirox246) July 17, 2022
なんで「両性の合意のみ」から「のみ」をはずさないといけないのか意図が不明だったけど、合同結婚式の合法化のためだったのね。 pic.twitter.com/MkG6I7wnkf
— 投機的実行《アクセラレーション・ブースト》 (@yuba) July 13, 2022
自民党による憲法改正草案の中で異彩を放つ「家族」についての項目。これの何がいけないんだろうと思ってたら〈統一教会の教え〉に準じてると知ってゾッとしたね。
統一教会の名前は出てこないけどこの24条の問題点についてはこれとか。https://t.co/Gttoyaz2y8
合同結婚式も見えてくる。 pic.twitter.com/VwszMGPkGR
— 御池小路上ル (@TAGRO) July 10, 2022
自民党の改憲草案の第24条の1には「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。」とあるが、この「家族の尊重」という考え方は現日本国憲法にはないもので、確かに唐突だ。
「こども庁」が「こども家庭庁」であってはならないのは、必ずしも家族というものがこどもを守ってくれるものではなく、時にはこどもの人生そのものを破壊してしまう地獄のような場所にもなってしまうからだ。
それは今回の安倍元首相の襲撃犯山上容疑者について報じられているような壮絶な人生を見ても明らかだ。
なのにこの改憲草案や自民党議員の言動を見ていると、やたら「家族」という価値を押し付けてきている気がする。
山上容疑者、海自所属時代に自殺未遂 生活困窮の兄と妹に自身の死亡保険金を渡すため― スポニチ Sponichi Annex 社会 https://t.co/zCmOgzvJC1
壮絶すぎて言葉を失うな…— Erscheinung46 (@Erscheinung35) July 16, 2022
洗脳して信者を増やして金を吸い上げ多くの日本の家庭を破壊しておきながら、「家族の尊重」を説く統一教会は欺瞞もいいところだ。
おそらく自民党の憲法草案にはもっと様々なところで、統一側の教義が反映している可能性がある。
カルトの教義を憲法に反映させるなど、冗談ではない。
やはり改憲は絶対に認めさせてはならない。
改憲され、緊急事態条項が発動された暁にあるのは、『ハンドメイズ・テイル』で描かれたような宗教全体主義独裁国家なのかもしれない。