カルト支配 自民党 メディア・報道

カルトに支配されていたことが暴露され始めた日本は宗教全体主義独裁国家へ向かうのか

安倍元首相の銃撃事件からの展開が凄いことになってきている。

犯人の山上容疑者の供述から犯行の動機が旧統一教会(世界基督教統一神霊協会、現・世界平和統一家庭連合、以下統一教会と表記)への怨恨であることが分かり、改めて統一教会に注目が集まり、さらに故安倍氏ら自民党の議員との関係が取りざたされる事態となってきたからだ。

 

統一教会と言えば私の世代で思い出されるのは、女優の桜田淳子や新体操の山崎浩子らの合同結婚式や、高額な壷の販売など霊感商法、さらには作家の飯干晃一が娘で女優の飯星景子を同団体から脱会させたことなどで、私に限らず多くの人がこの宗教と信者やその家族との間で起こっている異常な事態を報道で知って、とにかく統一教会と言えばやばいカルト宗教団体という認識でしかなかったと思う。

それから大学に入学したばかりのころ、「原理研究会」や「CARP」を名乗る人に誘われてもついて行っては駄目だと言われ、勿論ついていくことはなかったが、大学キャンパス内でそういう類の連中に声をかけられてうざいと感じだことが一度ならずあったのを覚えている。

その後も時折統一教会のやばさは報道されていたわけだが、不思議だったのは、どうしてそんなカルト宗教が日本で未だに存続し、多額の財産を奪われ、家庭を破壊されて苦しめられる犠牲者が後を絶たないにも関わらず、野放し状態になっているのだろうかということだった。

しかし今回政治家、とりわけ自民党政治家とのつながりについてSNSや雑誌報道を中心に出回っている情報に触れて、ああそういうことだったのかと納得した人も少なくないのではなかろうか。

それにしてもまさかここまで日本の政界がこのカルト宗教に浸食され、支配されているとは(メディアと統一教会との結びつきも非常に気になる部分であるが、これはまた別記事で考えてみたい)・・・。

 

まず安倍氏に関しては機関誌の「世界日報」の表紙を何度も飾り、イベントにビデオメッセージを寄せ、祖父の岸信介のころからの付き合いだったということで、犯人の山上容疑者が思い込みでやったというのではなく、完全に統一の広告塔であり、割とディープなつながりがあったであろうことは誰にでもわかる明白なファクトだ。

だから安倍元首相の不幸な最後には同情こそするものの、そんなカルトにお墨付きを与えて被害者を増やした可能性を考慮しただけでも、そんな人物を国民の税金を使って国葬にするというのは絶対に許されないことだろう。

 

そして安倍元首相だけではなく、自民を中心に、維新や立憲、国民も含め、関りのある議員が多く存在し、統一関連イベントに顔を出したり、これまで様々な便宜を図ってきた疑いが噴出し始めている。

 

 

 

統一教会側は選挙応援に信者を動員したり、無償で秘書を提供したり、恐らくは信者から吸い上げた莫大な金を政治家にも流しているはずだ(上のツイートにある政治家への寄付金は小額のようだが)。

そういう見返りがない限り、それまで申請すら受け付けなかった教団の名称変更を下村博文元文科大臣が圧力をかけて認可させた疑惑や、平井卓也議員が教会関連イベント「ピースロード」を「主催」したりしたことの説明がつかない。

そして最も怖いのは、その統一側の票と金の見返りに、与党政治家がこのカルト教団の教義や価値観を政策にまで落とし込んで、日本全体をカルト化してしまうのではないかという点だ。

しかし既にSNSや一部報道では、安倍元首相の秘書でもあった井上義行議員をはじめ、自民党の多くの議員が主張している同性婚反対という主張が統一側の教義と共通していたり、「こども庁」が「こども家庭庁」へと名称変更された背景に統一教会側の要求があったこと、そして自民党の憲法草案と教義との共通性などが指摘され始めている。

 

 

 

 

 

自民党の改憲草案の第24条の1には「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。」とあるが、この「家族の尊重」という考え方は現日本国憲法にはないもので、確かに唐突だ。

「こども庁」が「こども家庭庁」であってはならないのは、必ずしも家族というものがこどもを守ってくれるものではなく、時にはこどもの人生そのものを破壊してしまう地獄のような場所にもなってしまうからだ。

それは今回の安倍元首相の襲撃犯山上容疑者について報じられているような壮絶な人生を見ても明らかだ。

なのにこの改憲草案や自民党議員の言動を見ていると、やたら「家族」という価値を押し付けてきている気がする。

 

洗脳して信者を増やして金を吸い上げ多くの日本の家庭を破壊しておきながら、「家族の尊重」を説く統一教会は欺瞞もいいところだ。

おそらく自民党の憲法草案にはもっと様々なところで、統一側の教義が反映している可能性がある。

カルトの教義を憲法に反映させるなど、冗談ではない。

やはり改憲は絶対に認めさせてはならない。

改憲され、緊急事態条項が発動された暁にあるのは、『ハンドメイズ・テイル』で描かれたような宗教全体主義独裁国家なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

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